気仙沼復興商店街 – 南町紫市場

津波で壊滅した気仙沼市南町地区の仮設商店街

子ども広場 みなみまち cadocco

 

コンセプト

 

 ~「集まる」「つくる」「楽しむ」~

 

・仮設住宅への移転で友達が散り散りになった

 

・これまでの遊び場が避難所と仮設住宅になった

 

・空き地が干潟になった

 

 

 

まずは子ども達が気軽に集まれる場所を確保し、遊び場としての機能だけでなく、情操教育や文化芸術に触れる拠点を目指します。

 

皆様方には東日本大震災以降、物心両面にわたるご支援をいただき、誠にありがとうございます。

お陰様で少しずつではありますが日常を取りもどしつつあります。ご多聞に漏れず、当地区は東日本大震災による津波で壊滅的な被害を受けました。残念ながら「自治会」「子ども会」などの土地があって初めて成り立つコミュニティーは存続が難しい状態にあります。かろうじてPTAや防犯協会、消防団などテーマによって成り立つコミュニティーが機能している程度です。

それでも私たちは南町で暮らすことを決意しました。浸水地域で再び暮らすことに疑問を持たれるかもしれませんが、この土地を愛してやみません。いくら浸水したとしても、ここがふるさとだからです。

私たちはまず家業の復興をめざして仮設商店街を開業しました。それと同時に、子どものコミュニティーの復活をめざして動き出しました。これまでの子ども達の遊び場は避難所や仮設住宅に変わってしまいました。また、避難生活で学区がバラバラになってしまいました。そして追い打ちをかけるように空き地がありません。地震による地盤沈下で、干潟になってしまったのです。

そこで比較的被害の小さかった空き店舗を活用して、子どもの集会所を企画しました。子どもの遊び場としての機能だけでなく、伝統芸能の練習やワークショップなどの情操教育の拠点としての機能も持たせ、親子に愛される施設を作りたいと考えています。家庭と学校の往来だけでないバッファーゾーンを設けることで、子ども達に希望と心のゆとりを与えたい、そんな思いで一杯です。

皆様のご協力を、心よりお願い申し上げます。

 

南町柏崎青年会 会長 坂本 正人

 

デザインにあたって

子供たちを想うのと同時に離れた場所に暮らす人々の何か力になりたいという想いや声を、この場所でワークショップとして繋げることができたらと思いました。

気仙沼の未来をつくる子供たちが、のびのびとした創造ができるように。

そして、子供ワークショップなどのプログラムは県外から講師をお招きするなど、普段関わらなかった接点がこの集会所をきっかけに拡がっていければと考えています。

震災以前の10年間、気仙沼市内で年に一度夏休みのお絵描き教室を行って来ました。気仙沼の子供たちの海や船の絵は日本一です。

楽しい夏祭りの太鼓の絵は音が聞こえて来そう。子供達の豊かな想像力や元気な遊ぶ姿は、商店街、気仙沼市のみなさんにきっと笑顔を与えることでしょう。

そんな想いで、窓から見える看板や壁を、子供達がチョークで自由に落書きはできるように、黒板にしました。

 

奥原しんこ(イラストレーター)

 

造作概要

・子ども目線でのデザイン

・様々な用途で使用できるスペース

・地元産材を一部使用

・地元若手職人を起用

 

プロデューサー 奥原しんこ(イラストレーター)

1973年気仙沼市南町生まれ。横浜美術短期大学、セツ・モードセミナー卒業。(株)フジアールを経て97年よりフリーランス。 TIS会員。第15回ザ・チョイス年度優秀賞受賞、URBANART♯2入選、第13.16回 ひとつぼ展入選。広告はPARCO、UR都市機構、JR東日本、上野atre、青葉台東急スクエア、サントリー、イオン、NEC企業CMなど多数。

 

設計デザイン 服部滋樹(graf代表/京都造形芸術大学 教授)

1970年大阪生まれ。 京都精華大学デザイン学部建築学科 特任准教授 1998年大阪、南堀江にショールーム“graf”をオープン。2000年“decorative mode no.3”設立。同年、中之島に移転し、“graf bld.”を設立。2001年、ロンドンオフィス設立。オリジナル家具の企画・製作・販売、店舗・住宅・建築設計、施工、グラフィックデザイン、ブラン ディングに至るまでプロジェクトごとに幅広い活動を行っている。

 

現場ディレクター 菅原清正(菅力木工所代表)

1972年気仙沼市生まれ。気仙沼高校卒業。(株)CSKに勤務後、家業である菅力木工所を引き継ぐ。宮城・岩手県内のみならず、ドイツのファッションブランド「HUGOBOSS」日本国内店舗のショーケースやインテリア雑貨の「FRANCFRANC」の店内建具などを製造し、全国で活動している。

 

概要

 1.運営主体  南町・柏崎青年会
 2.住所  気仙沼市南町2-1-25 金原薬局様敷地建物
 3.面積  1F 約80㎡
 4.機能 ・情操教育拠点・文化芸術に触れる拠点・伝統文化

・技能伝承拠点

・放課後/休日の遊び場

 5.運営  南町・柏崎青年会、気仙沼復興商店街
 6.オープン  2011(平成23)年12月18日
 7.運営期間  仮設商店街開設期間中 概ね2〜3年間

※復興都市計画による立ち退き、撤去の可能性もあります(2011年9月現在)が、できるだけ長期間の運営をめざします。

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建設資金協力(敬称略)

セーブ・ザ・チルドレン・ジャパン

社会福祉法人中央共同募金会

 

協賛・協力団体(敬称略・順不同)

graf (有限会社デコラティブモードナンバースリー)

奥原しんこ

菅力木工所

ベルリンフィルハーモニー交響楽団

磯子区民文化センター杉田劇場

プララ杉田専門店会